急な腰の痛み
70歳男性
休日に犬の散歩中に、腰の痛みが出る。さらに帰宅後に幼いお孫さんの遊びに無理して付き合い悪化。2日後に来院。当院の常連さんではあるが昔から身体が硬く、油断すると時々これが出る。
以前から体操、ストレッチ等、指導しているが中々、続かず悪くなれば来院するの繰り返し。今回は半年ぶりの施術。
とりあえず、問診と各種検査から緊急性の問題では無いと判断し取りかかる。まずは楽な姿勢でと横向きに寝てもらいお尻の筋肉に鍼を数ヶ所。これで動きが楽になり体勢を変えて手技による筋肉及び関節の緩和操作。かなりリラックスした状態になったので、ここから骨盤、脊椎に優しい刺激の調整、そしてうつぶせで鍼通電を行い、起き上がると半分以下に痛みが緩和していた。そこから座った状態で頚椎調整。仕上げに腰の周りにテーピング。
施術後は普通に動ける様になり、翌日の来院時にはさらに軽快していました。
当院では病理的に問題無き、急性の(特に腰の)痛みにはカイロプラクティック手技より鍼を優先する事にしています。
痛みの強い時に手技をすると体勢を変えるのに無理を強いる事になるのでまずは楽な姿勢で刺針して緊張を緩めてからのほうが施術がスムーズに進められるからです。
今回のこの方は間隔が開きながらも長年のお付き合いなので、信頼関係もあり、身体のタイプや体質を把握出来ていたのでより早い結果が得られました。
やはり医師の診察と同様に鍼治療にせよカイロプラクティックにせよ長年通っている、いわゆる「かかりつけ」のメリットは大きいと思われます。
施術する側からしても全く初めての場合にはその方の色んな意味でのタイプや体質、性格等、あらゆる状態を安全性の為にも一から探りながら進めて行くので刺激も少しずつ様子を見ながら…と云う事になります。
病院で受ける医師の診察と違い、画像や数値だけではなく手探りで個々に合った施術で信頼関係を築く事こそが、我々「街の治療家」の存在意義だと考えております。