高齢者の腰と下肢の痛み
80代女性
女性90才手前の方で主に腰から脚への痛みを訴えていて長く歩けない。以前通っていた整形外科では腰の骨の変形が有り、年齢から考えても治らないと言われ、それでも何とか改善させたいと息子さんの紹介で来院。
高齢ながら、かなりしっかりしていて年齢よりも若く見える方で事前の説明にも身を乗り出して熱心に耳を傾けて下さり、こういう方には是非とも良くなって頂きたいと気合いが入る。
まず、強調してお伝えしたのは「治らない」と言われたのは変形している骨の事であり、その骨が必ずしも症状の原因とはいえないので、施術による改善の可能性が有る事を伝え、重ねて年齢からして長期的な継続施術が必要である旨も伝えて了承を得て施術開始。
まず、とにかくは血流を患部周辺に促すべく脊柱、骨盤中心に手技で柔らかい刺激を入れて行く。「気持ちいい」の反応をみながら仰向け次に左右横向きで施す。
最後に骨盤を調整し、初回終了。
3日後に2回め、そして翌週3回目。劇的改善は無いが、とにかく前向きに通われている。
4回目に三鍼法をプラスして行う事を提案。説明~同意得ていつもの施術後に三鍼法を施す。三鍼法初回の感想は「よく分からん(笑)」。
でも「続けてみる」との事。
次に来院された時に「あれが効いたのか、何か頭がスッキリしてるみたい」と言われ他にも「腰が軽くなり歩くのも楽になってきた」と。
まあ、腰の方は手技の積み重ねが功を奏していると思われるが良い反応に違いは無い。
以降、同様のパターンで現在も通院3ヶ月途中。
劇的では無いが息子さんからも「お陰様でかなり歩行がスムーズになっています。」と嬉しい報告があり、今後の更なる改善に期待を持って施術させて頂きます。
今回は最初の状態から三鍼法がどんな効果を示せたかは分かりづらい所がありますが、私的には身体の経絡(ツボの通り道)の流れを三鍼法により活性化した事で今の全体的な好調に繋がっていると思っております。