ストレスに対する三鍼法
常連さんで長年のお付き合い。
営業職で普段からストレスをためがち。
いつもは全身のメンテナンスを受けに来られる。
今回は身体の状態もあるが仕事関係でかなり精神的に参っている様子がうかがえたので最初から三鍼法の施術を提案して、その内容をしっかりと説明し了承を得る。ご本人様も「今日はストレスを何とかして欲しいと思ってました」との事。
まず手技による基本的操作を行い、3ヵ所のツボに鍼を刺す。
一定時間おいてから鍼の反応が見られたので鍼を抜き、状態を確認すると本人も「よく分からないが何となくいいかも」との事だがこちらからは手応えのある感じだったのでこの日は終了。
この方は前向きに改善に取り組みたいのでと翌週も来院。
「あれから少し気持ちが落ち着いているかも…」との感想。
以後、週一間隔で同様に三鍼法を施し、来る毎に「だんだんと良い感じです」と言われて、具体的に訊くと「睡眠の質が上がり、普段もリラックス出来ていると思う」との事。確かに以前より表情が明るい感じに見える。それと共に、身体にも変化が有るようで首や肩や背中のコリ、張りが軽くなっているとも言われた。
心身ともに状態は良い様子ので、今後も来院間隔を開け過ぎないようにと念を押しつつも毎週施術をひと区切りとした。
心と身体は一体であるとはよく言われる事ですが今回はそれが如実に感じられた一例でした。
骨格や筋肉の問題を物理的な問題としてのみ捉えるのではなく場合によっては内面からの影響を考えて向き合う事も大切であると実感致しました。そしてその内面の問題にアプローチが効果的に出来る三鍼法は他に類を見ない素晴らしい治療法だと思います。
しかしながら、とても優しい刺激の施術であるが故に、いわゆるほぐし的な満足度が無く、すぐに効果が感じて頂けない事も有るために、継続が必要で有ることをいかに了承して頂くかが確実な改善に導くテーマであると考えております。