腰の手術後の痛み

60代男性

腰の痛みと足の痺れ等訴えて来院。2年前に脊柱管狭窄症で手術をしている。術後暫くは落ち着いていたがここ最近、徐々に症状が気になりだし、今現在かなり腰から足への痛みが強く、まっすぐに姿勢を保てず九の字に曲がった状態で来院。
問診と検査の結果、すぐに改善するものではないと思われるので気長に通院して頂き積み重ねた施術が必要と説明、更に手術部位の腰には直接さわらずに鍼で関連部位を緩めてから全体的な姿勢改善を目指す方針を提示して了承を得たので施術に取りかかる。
まずは手術部位に刺激を与え無いように下半身、お尻の筋肉と背中上部に鍼。
緊張を緩めてから骨盤、頚椎に緩やかな調整を行い初回終了。「少し楽になった」と帰るも3日後の再来院時に「まだ痛みが取れない」との事だがそこは想定内。
それに本人は「変わらない」と言うものの前回と比較して、動作や姿勢から改善の手応えをこちらは感じている。
今回は前回より鍼の本数を増やし、手技による刺激量も上げてしっかりと施し、終了。
1週間後に3回目。
姿勢も良くなり笑顔でのご来院。「あれからすっかり良くなりました」と、逆にこちらが驚く回復ぶり。3回目施術も慎重に行う。
帰り際に「これで一旦切り上げて痛くなったら又来ます」と、まさかの勝手に終了宣言。「もう少し間隔を開けてでも継続した方が良いですよ」と、伝えたものの通院を強要する事は当院の方針に沿わないのでそれ以上は言わずに、日常生活における簡単なセルフセアのアドバイスだけしておきました。
この方が再び悪化する事の無いように祈っております。